2004年7月10日:小腸内視鏡検査ひとまず終了

 7月10日。念願かなっての小腸内視鏡検査が完了しました。

 今回は7月6日の小腸バリウム造影検査の結果から、通過障害があるのが小腸末端、回腸部分に近いことが判明しましたので、内視鏡の挿入は経肛門式、つまり、大腸の内視鏡と同じように、肛門から内視鏡を入れて、回盲部からの観察になりました。

 大腸内視鏡検査のご経験があるかたなら、ご存じと思いますが、この検査には「前処置」があります。前日の食事は低残渣食。翌朝は絶食で、検査数時間前からニフレックという、味のないポカリスエットみたいな下剤水溶液を2リットルから最大4リットル飲みます。これが結構苦痛なんですね。2時間ぐらいで2リットルの水分をのむってのは結構辛いです。しかも、一般の体調の人ですと、1時間ぐらいで効果が出始めて、腸内に残った残渣類が水分とともに排泄されるのですが、僕の場合、腸の動きが著しく悪いため、反応が出るのが遅いんです。で、結局お昼過ぎに追加でさらに1リットル飲ませれてお腹はパンパンに膨れて、結構苦しかったです。

  実は昨日、午後2時半を回った頃にお腹の張りが出まして、救急搬送された時の張りを仮に10とすると、7ぐらいの症状まで来ちゃいました。副主治医のM女医が「イレウスチューブを入れましょう」と言い出したので、「今回は勘弁して下さい」と懇願したところ、、主治医のT主治医が、プロスタルモンFという点滴で、腸管の動きを刺激してみましょう、ということで、輸液にこの薬剤を混入したものを1時間半ぐらいで点滴注射しえもらいました。15分過ぎたころ、上手い具合に小腸が動き出し、直後、運良く便通があって、お腹が凹み始めました。これでチューブは必要なくなって一安心。夜中に都合2回トイレに行って、便もガスもすっきりでてくれて一安心。ちなみにこのお薬、本来は妊婦さんに使用する陣痛誘発剤なんですね(汗)

 当初午後2時からの検査予定が、1時間半遅れの3時半からになりました。内視鏡検査室では点滴ルートの三方活栓から鎮静剤が注射され、5分ほどで眠りにおちました。検査終了5分前で、鎮静剤を解除する薬が注射され、後半、ちょっとだけモニターを見せて頂きました。

 回盲部に若干癒着所見があったものの、目立った狭窄等はなく、腸管に浮腫が出ていました。その一部の組織を生検鉗子で採取して、念のため組織検査に回すとのことです。

 やはり回腸末端の動きが悪く、狭窄はないけれど、この部分の動きが悪い状態を、今後はなんらかの薬剤で動かす方法を考慮する必要があります。残念なことに、昨日使ったプロスタルモンFは注射剤しかなく、内服するとしたら、臭化ネオスチグミン製剤のワゴスチグミンなどを頓服使用することで、腹部膨満の症状が出た初期に早めに内服して回避する、というセルフコントロールが現段階ではベストかな?という方向になります。なかなか完治は難しいようですね。

 正式には後日、今回の造影所見や、今回入院でのCTその他の検査結果の総合判断で今後の治療方針、あるいは日常生活での病気とのつき合い方に或る程度具体的な指針が出てきそうな感じです。

 退院はおそらく、来週の火曜日か水曜日頃。栄養指導があれば木曜日か金曜日になりそうな感じです。

 いずれにしても、少しでも進展はあったかな?という感じで、まずは一安心です。

 つづきはまた。

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