2004年7月3日:転院

 7月3日、昨日も今朝もカラリとして、梅雨は何処へ行っちゃったんでしょう?
 ここ数日、心カテの検査入院してくる患者さんが多いですね。消化器の病気も多いけど、心臓の病気も結構多いみたいです。

 昨日・一昨日は午後、運動かねて散歩しました。3日前で点滴が終わり、食事も七分粥まで上がっています。七分になると、結構ボリウムがあるので、やはり午後、多少お腹が張りますが、入院前と比べると大進歩で、午後に横にならずに外出が出来るってのは気分的にもかなり上向きですね。

 6月30日から飲み始めた漢方、じわりと効いてきてるかな?という感じです。

 さて、小腸鏡検査のため、入院予約手続きをしていたN医大付属病院から、昨日外出中にC病院の医事課に連絡が入りました。予想以上に早くベッドが空いたようで、今日、7月3日の午後1時までに急遽転院してきて欲しいとのこと。こりゃ忙しい。嫁さんと実家の母に連絡して、今日の朝9時半に来てもらって、準備、それからC病院は一旦退院ということになりました。

 今日は土曜日なので、転院といってもおそらく検査はどんなに早くても7月5日月曜日以降でしょう。すると今日の晩あたりから又、N医大病院では絶食か、検査食かな? 日曜日を挟むから、検査入院は少なくとも3泊4日ぐらいかなぁ・・・来週の火曜日か水曜日には退院でしょう。もちろん、小腸に所見があればまた通院したり、状況によっては手術ってこともあるかも知れません。まあ、ここまで来たらね、あがいても仕方がないです。

 ところで、これまで5回の入院で、医学関係の本をいくつか読みました。初期の頃、丁度去年の秋は近藤誠さんの本を随分読み、腫瘍の存在が疑われた時には場合によってK大受診してセカンドオピニオンを聞いてみようかな? とも、思った時期もりました。けど、2回目入院の時のオペで、結局非上皮小腸腫瘍は無いことがわかって以降は、あんまし近藤先生の本は読みたく無くなったですね。

 最近読んでいるのは新潟大学医学部の阿保徹先生の自律神経免疫療法に関する本です。もともとはレントさんのお勧めによる本です。人間のほとんどの病気は、自律神経のバランスが崩れることにより、交感神経が優位となり、白血球の中のリンパ球比率が減少し、顆粒球過多の状態になる。顆粒球は役目を終えるとき、大量の活性酸素を放出しながら死滅するため、その活性酸素が無用に正常な細胞にダメージを与えてしまう、という話です。現代人のほとんどは、数々のストレスによって、交感神経優位となっている場合が多く、結果、顆粒球過多の状態になってしまっているので、副交感神経を高める治療により、幅広い病気に効果があると。

 5回の入院、そしてその間の通院で、随分と痛い思いをして血を抜かれて、膨大な量の血液検査データが蓄積されていたので、先生に頼んで去年からの血液検査データのコピーをもらいました。そして、その中の「白血球像」というデータに着目したところ、阿保先生の理論と合致していました。僕の血液は、ずーっと顆粒球過多の状態が続いています。ワーストのピークは去年の12月。そこから徐々に顆粒球の比率は減少してはきていますが、今回入院した6月20日のデータでも、まだまだ交感神経優位で、リンパ球比率は低く、顆粒球過多です。

 自律神経免疫療法は、専門医への通院によるレーザによる刺絡療法と、患者本人で簡単に出来る爪モミ療法や、電子針による刺激療法があります。刺絡療法は、東洋医学、まさに鍼の理論に基づいているので、或る意味、この療法は西洋・東洋の複合医療です。指の爪の付け根にある「井穴」というツボを刺激する。家庭でも簡単に出来る爪モミ療法は、爪の付け根を反対の手の親指と人差し指で強めに、1秒1回のペースで10回10秒揉んで刺激します。不思議なことに、五本の指のうち、薬指だけは交感神経を刺激するツボなので、除外します。また、指ごとに効果が出る臓器が異なり、僕の場合、消化器ですから人差し指がそれに対応します。病気のある臓器に対応した指については、それぞれ余分に10回ずつ。1日に行うマッサージ回数は3〜4回が適度。多すぎると逆に副交感神経を過剰に刺激するので、4回以下にとどめるというものです。

 「こんな簡単な方法で病気が治るなら、これほど楽なことはない」と思いますが、考えてみれば元手の掛からない簡単な治療法ですから、効果が出ればめっけもんです。朝起きて1回、お昼ご飯のあとに1回、寝る前に1回。あと1回は気が向いたときに。

 直接、速効、とはいかなくても、爪モミをやりますと気分が落ち着いて来ます。病院のベッドで横になってね、テレビ見ながらギュッ・ギュッとやると、それだけでも結構リラックス出来ます。実際、お腹の動きがよくなるのがわかります。爪モミをやると、腸がグルルルっと音をたてて動き出すんですから不思議です。しばらくするとガスがポッポと出る(笑)。爪モミを始めると、しばらくしてリバウンドが出ることもあるとか。僕の場合、爪モミ開始3日で絶大な効果が出たのが、約2ヶ月ぐらい続いていた下痢がぴたりととまり、正常便に戻りました。正常便は丸2日、安定しましたが、3日目は数回下痢に戻りました。しかし、夕方には軟便に戻ってます。もう一つは、腸内ガスの発生量が幾分減ってきたってことです。これが、昨日・一昨日と午後の散歩に出ることが出来た大きな理由です。前回の退院以後、今回の入院まで、午後2時以降はほとんど寝たきりに近い状態でしたから、大進歩です。

 効果のほどを確認するため、一昨日は自分から希望して血液検査をしてもらいました。今日、退院前にデータを戴く予定。少しでも白血球像に変化が見られればいいなあと思います。

 爪モミ、お勧めですよ。今、病気を抱えている人も、将来の病気に不安のある人も、地道に1日3〜4回、やってみてください。

 さて、小腸鏡の検査結果はどう出てくるか・・・?

 まずはN医大に行って来ます。

つづきはまた、後日。

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