2004年6月10日:小腸内視鏡検査

 6月6日、C病院へ通院。K外科医長と相談の結果、N医大への紹介状を書いてもらうことにしました。

 小腸は全長7mもある長い管腔臓器で、全域観察をするのは凄く難しい臓器でした。前々職時代、実は小腸鏡に使用される部品を供給している企業にいました。この当時の小腸鏡は機能・操作面、そして患者への負担が大きいものでしたが、昨年11月に発売された小腸内視鏡は画期的なものです。下記HPに動画がありますので、ご興味のある方はごらんになってみてください。

http://tv.fujinon.jp/products/endoscope/shouchou/

 動画を見れば分かると思いますが、胃カメラの経験、及び大腸内視鏡の経験がある人ならば、おそらく問題なく検査を受け入れられると思います。開発したJ医大のY先生、すばらしいですね。

 今週土曜日、この設備があって、Y先生などとともに、この小腸鏡による診療、研究を行っておられるN医大のT先生を受診します。

 まあ、正直なところ、検査したからどうなる? って言う部分もあるでしょうし、従来の検査方法とは違って、かなりはっきりと色んなことが分かる可能性があるわけで、ある意味難病であるクローン病だとか、炎症性腸疾患の所見なんかが見つかれば、新たな悩みが出てくるかも知れません。しかし、これまでの間接的な観察、つまり、X線や造影剤の「影」だけで診断する方法から比較すると、直接的な画像診断が出来たり、内視鏡を通した生検鉗子によって腸管の上皮細胞に直接アクセスできたりするので、潰瘍の生検を開腹手術なしで実施したり、あるいは細菌叢の培養検体を採取したり、状況によっては内視鏡を使用したバルーン拡張術やちょっとした治療処置も、開腹手術なしで実施できたりします。

 この小腸鏡が一般に公開されはじめたのが去年の秋なので、丁度2回目の入院・手術の頃になります。もうちょっと早く出来ていればなあ、と、思いますね。

 とりあえず今週土曜日は初診ですから、いきなりの検査になることはないと思います。K外科医長から預かった診療情報提供書(紹介状)および、これまでのCTや腹部単純X線撮影のフィルムなどを持ち込んで、経過の説明・問診等になるでしょう。検査に際してはおそらく数日の入院となると思います。また、検査で新たな所見が出れば、状況によってまた入院、手術、あるいは加療ということになると思います。

 しかしならが、これまでのような漠然とした療養生活には、何とか区切りをつけたいなあと思っています。

 せっかく再開したウォーキングも、このところの梅雨空で、結局三日坊主になりつつありますが、今日は晴れ間がひろがっているので、ちょっと出かけてこようかな?

つづきはまた。

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