2004年5月23日:小腸の話

 退院後2日目。今日も天気悪いですねぇ。弓形の日本列島、関東ってのは東に張り出した地形なので、どうしても前線が被りますね。

 さて、今日は小腸のお話しです。

 ボクの腸閉塞、術後の影響もあるのですが、今回の入院で各種検査を行った結果はっきりしたのは、小腸の動きが著しく悪い、と、言うことです。造影検査の際に使用するガストログラフィンという造影剤を腸に注入すると、通常は腸の蠕動運動が激しくなり、X線透視でモニターすると、その動きが顕著に確認されるのが普通だそうです。ところがボクの場合、これが非常に緩慢で、動きが誘発されていないのだそうです。

 入院中、1日2〜3回の看護師による検温と聴診、そして午前・午後の医師回診による触診・聴診があったのですが、面白いことに午前中の聴診では結構腸の運動音が確認されています。自分でも動きがわかる時がありますしね。でも、午後はそれが何故か弱いんですね。

 長期に渡って拡張・収縮を繰り返して、小腸が疲れている、ってのは何となくわかります。だもんで、本当はもっと休めたほうが良いのかな?とも思いますけど、結局今回は後戻りせず、食事もどんどん上がって行きました。

 小腸にガス、ってのは健常者ではあまり所見が見られないそうなんですけどね、ボクは本当にずーっと、小腸ガスが常在してる状況です。西洋薬でジメチコンという薬を常用してます。ガス駆除剤ですけどね。でもダメ。あとは消化管運動を促進する薬も使ったけど、これも疲れた腸には負担が大きい。結局ダメ。

 小腸って、医学分野でもほとんど研究されていないんですね。内視鏡についても書きましたけど、小腸を観察する小腸内視鏡ってのは、世の中にあっても、持っている病院は少ない。結果、小腸ってあんまり研究されていないんですよね。だからデータも少ない。でもね、栄養吸収の最前線臓器なのに、これほど研究されて居ないってのはねぇ・・・・患者当事者としては非常に不満です。

 富士写真光機と東芝メディカルの合弁会社FTSが、自治医大と開発したダブルバルーン内視鏡は、イレウスチューブの挿入手技があるお医者さんだったら、過去存在した小腸内視鏡に比較して、かなり容易に小腸内の観察が可能だと思います。去年の11月に売り出された医療機器なので、普及はまだまだですね。価格が600万円弱ですけど、もっと普及してほしいなあと思います。

 小腸についてもう一つ。

 小腸は造血器官であるという学説、千島学説ってのがあります。現在、人間の造血器官は骨髄だってのが一般ですけど、この千島学説ってのは、随分古い学説なんだそうですね。千島先生ってのは、もともとは獣医さんだったようですけど、この先生の腸造血に関する考え方ってのは、ボクは非常に納得出来ました。どうにしたって、栄養素吸収の第一関門が小腸であることは間違いないですもんね。

 ボクのこのところの体調ってのは、完全に「吸収不良症候群」です。小腸がへたっている状態じゃ、とにかく栄養素が吸収できませんからね。治る物も治らないと思ってます。

 昨日から久しぶりに少量の酒を飲んでます。ホント、ほぼ8ヶ月ぶりぐらいかな。11年前に実家で漬けたブランデーベースリカーの梅酒。美味しいです。飲んで調子いいです。そして、朝食には小岩井のヨーグルト。アシドフィルス菌入り。アシドフィルス菌は腸内カンジタ菌を駆除する。アシドフィルス菌入りのヨーグルトは、小岩井・よつ葉・高梨から出てます。昨日ひばりヶ丘の西友で唯一売っていたのが小岩井。これ、暫く続けてみます。あとはオリゴ糖かなぁ・・・それと、漢方医への通院というカードも考えています。

 
 つづきはまた。

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