2004年5月1日:無題

 入院三日目。前回の入院以後、ここ「と〜るの呟き」はあまりコンスタントに更新してませんでしたが、絶食での入院生活は暇そのものなので、当然コンスタントに更新できるわけです。
 とはいうものの、入院4回目ともなると、何というか・・・テーマの通り、「無題」ですねえ。書こうと思えばネタはあるんだけど、何となく今回は考えが纏まらないんですねえ。
 親父・おふくろが午後、来てくれましたが、何というか、ボク自身が無口になっちゃってね。

 さて、体の具合ですが、今朝もレントゲンをとってもらいました。相変わらずフリーエアー(遊離ガス)は写ってるようですね。今入院しているN病院は、院長が消化器専門で、消化器外科の医師だけでも3名おられまして、チームで患者をケアするシステムとなっています。同じ腸閉塞でも、病院によって処置は微妙に違うんですね。C病院に最初に入院した去年9月の処置は、X線モニター室で透視しながらイレウスチューブを入れてもらいました。ここまではN病院も同じです。微妙に違ったのは、昨日書いたとおり、あまりに小腸が拡張して胃を押し上げていたため、チューブ先端が胃の出口にうまく進まず、途中から胃カメラを併用して、X線透視と胃カメラの映像を使い、胃カメラの生検鉗子でチューブ先端を誘導するという手技が使われた点でしょうか。これはまあ、症状が重篤だったための違いでしょう。ところが、病室に行ってからは処置が異なりました。C病院では吸引機を接続しての持続吸引ですが、ここN病院では同尿カテーテル用のバッグに接続されての自然吸引。午前・午後に各1回、シリンジを使ってのチューブ洗浄と手動吸引です。これでも結構腸液は出てくるんですね。初日は1リットルぐらい出たかな。2日目は少なかったけど、今日は割と量が出ています。あと、C病院では毎日のように大健中湯を温湯に解いて1日3回、チューブから注入されましたけど、ここN病院では以前はそれをしていたそうですが、現在ではほとんどやらないそうです。点滴はポタコールとソリタT3号を1日5本。C病院ではアクチッド3本にアミノフリード1本で6時間各500の持続点滴でしたが、N病院ではアミノフリードのような比較的カロリーの高めの輸液はオーダーされていません。体重が落ちるかな?と思ったけど、55キロで安定。

 鼻からチューブ、絶食ってのは確かにいやだけど、今回救急車で運ばれる程度の症状で無いにしろ、もしかしたらもうちょっと早めに我慢せずC病院に行って早めに処置を受けていたら・・・とも思いました。まあ、それを躊躇させたのが、再手術ですね。再手術前提での再入院はやっぱり嫌ですねえ。今回は救急搬送されて、もしかしたらその日に緊急手術の可能性もあったのですが、症状が落ち着いたら消化器外科チームの先生達は「極力保存治療で進める」とのこと。ただし条件があって、約1週間絶食してフリーエアーが或る程度消滅したら、食事再開の前に今入れているイレウスチューブから、ガストログラフィンという造影剤を注入し、時間差を追って数枚の腹部レントゲン撮影を行い、狭窄、もしくは癒着による捻転等の有無を確認して、顕著な所見があった場合には手術ということです。

 初めてイレウスチューブを入れた昨年9月、ああ、こんな苦痛はもう嫌だ! と、思ったんですが、今回ばかりはお腹の張りによる苦しみが本当にひどかったので、早くチューブ入れて欲しかったです。チューブが小腸まで通れば、本当に減圧が順調に進み、結局夕方には病室横のバルコニーで夕涼み出来たんですから。絶食はしてるけど、このところ毎日、午後から夕方にかけてお腹が張っていた状況を考えると、この時間帯に張りが出ないだけでも「あぁー、体が楽だぁ」という気持ちになりました。天の邪鬼ですねえ>と〜る

 とりあえず5月6日まで絶食ですけど、人間、極度の痛み、苦しみを味わうと、考えが変わるんですねえ。6日にしっかり造影やってもらって、現在の亜イレウス頻発の原因をしっかり調べてもらいます。その結果手術、ということなら納得ですね。

 現在のN病院消化器チームのS医師から、C病院のK外科医長には連絡を取って頂き、過去のデータ一式をこちらに送って頂くことになっています。去年以来の経過も含めての療養が出来ると思います。

 腸閉塞、何度も書きますけど、厄介な病気ですねえ。けど、覚悟決めて、向き合うしかないようです。

 つづきはまた。

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