2004年4月30日:一夜明けて

 昨日病室に移ってからは順調にガスが出て、ロングチューブからの減圧もうまく行って、腸液の吸引も順調。C病院に入院していたときは、吸引機で持続吸引でしたけど、ここN病院では尿管カテーテル用のバッグに接続された状態での自然吸引です。腸内圧が高いことと、ロングチューブ先端に膨らませたバルーンの作用によって、自然にチューブ先端が腸の蠕動によって進み、1000cc近く腸液が吸引されました。
 午後8時におふくろが実家へ帰っていき、その後午後9時に消灯。その後もポコポコとガスが出て、お腹は随分楽になりました。点滴の交換で夜中に何度か看護婦さんが来てくれて、そのたびに目がさめましたけど、随分とゆっくり休めた気がします。

 朝、5時に目がさめて、病室横にバルコニーへ。よい天気で暑くもなく寒くもなし。すがすがしい朝ですね。
 8時半にレントゲン撮影。9時半にS医師による回診がありました。
 「張りは随分収まったけど、不思議なことに腸の外側にフリーエアーの所見があります。」
 「フリーエアーって何ですか?」
 「普通ですと、腸に穴があいて、腸内の空気が腸の外に出てくるわけですが、こうなると大概は腹膜炎併発ってのが多いです。でもはっきりした穿孔所見がないんですね。血液検査でも腹膜炎による感染の所見がないし、ある意味ラッキーです。」と。

 しかし、昨日救急車で運び込まれた直後の小腸の張り方は、未だかつて見たことがないほどに張っていたそうです。普通ならとっくに破裂していたそうです。日常的に張っていたことで腸管がかなり拡張してしまい、破裂にはいたらなかったのかと。しかし、腸管外部にフリーエアーがあるということは、その原因を詳しく調べなければいけないということで、午後、再びCT。CTにもばっちりフリーエアーが映っていたとのことで、最低1週間禁飲食。水も飴玉もタバコも駄目だそうです(泣)

 あぁぁぁ、またかあぁ・・・

 でも、腹膜にならなくてよかったですよ、マジで。まだ油断はできません。運良く空気だけが漏れたのであれば、このあとしばらくおとなしくしていれば自然吸収されて、仮に小さな穴があいていたとしても、1週間の禁飲食によって、その穴もうまくふさがるかも知れない、とのことです。

 観念して、しばらくおとなしくしてますです。

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