2004年5月6日:造影検査 Pert1

 入院8日目です。

 今日の造影検査の結果です。

 明日造影検査もう一度やり直しになりました(汗) と、書くと、何か悪いところがあったんじゃないかと思っちゃうかも知れませんが、理由はこうです。

 鼻から入れていたイレウスチューブの先端にはバルーンという風船がついていまして、挿入後、この風船に10ccの水を注入して膨らませておくのです。こうすることで、小腸の蠕動運動によって、バルーンがどんどんと先へ先へと運ばれるわけですが、その進みがこの1週間順調に進み、イレウスチューブの先端が回盲部という大腸との境目あたりまで進んでしまいました。そのため、注入した造影剤がほどんど大腸にしか注入されず、小腸の所見を確認することが出来ませんでした。

 ということで、明日は造影剤を経口、つまり口から飲んでやりなおし、ということになりました。

 フリーエアについては、入院直後から比較して1/3程度まで減少しています。まずは安心。けど、状況をM医師から聞くと、今回のボクの症状というのは本当に不幸中の幸い、ラッキーの一語に尽きるようです。
 これまでも書いたとおり、普通なら腸管破裂→腹膜炎になって当然、という状況だったのに、うんよくそれを免れた。じゃあ、フリーエアはどこからどうやって出てきたのか? 過去、いくつもの症例を経験してきた医師3名も、「七不思議」と言わしめるパターンのようです。普通小腸に穴が空けば、小腸ガスだけでなく、液状の貯留物も一緒に出てきて、それが原因で腹膜炎になるパターンが大多数なのに、ボクの場合、液状物が漏出しなかった。じゃあ、ガスはどうやって出たか? 考えられるのは、2パターンあって、小さいピンホール状の穴が空いて、そこからガスだけが出たと推測されるパターン。もう一つは、ピンホールではなく、拡張した腸壁から、滲み出るような感じでガスが漏れたパターン、このいずれかだそうです。いずれにしても、入院後の連日の血液検査で、炎症所見が無いことから、腹膜炎については現在の所心配はないとのことです。とりあえず今日の時点で分かっていることはここまで。ということで、明日の経口による造影検査結果が出るまで、結論はお預け、ということになりました。

 M医師からの説明と対話の中で、やっぱり思ったのは、食事の管理を気長にやるのが一番なんだなあと思いました。やっぱり、食べ過ぎちゃっていたかなあと・・・反省ですね。ラーメンとか、食べちゃいけなかったんですね(汗)

 明日、とりあえず造影で通りが確認された場合には、ようやくお水からスタートして口に物が入れられます。その後は重湯、三分粥、五分粥と1日ごとに上がってきます。ただし、三分粥まではイレウスチューブを入れたままで経過を見ます。五分粥の前でチューブを鼻から抜いて、問題無ければ七分粥、全粥、常食となって、退院ですね。

 退院後は田無の実家でじっくり食事管理して、いよいよ大丈夫となったら、大和の自宅に戻ろうと思います。

 基本的に手術はあくまで最終の最終手段ということだそうです。お腹を十分に休めて、食事を上げて行くペースについてもじっくり、今まで以上に慎重にやりたいと思います。

 明日の検査結果が、吉と出ますように(二拍手)

 つづきはまた。

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