○パイプの煙と湯煙と 2003年12月15日:湯治生活の開始

初日の12月14日は、到着後荷物を整理して、まず一風呂浴びに行きました。温泉の詳細はまた書きますが、ここは内湯のみで、冬季は女湯が閉鎖されています。ですから、女性客は男性と混浴、ということになります。まあ、この日は女性客は居ませんでしたが(笑)。

源泉は30度弱で、一段高いところに沸かし湯があります。こちらは湯船の下にボイラーがあり、ポコポコと泡が出てきています。沸かし湯での長湯は禁忌だそうで、ぬるい源泉浴槽はある程度OK。しかし、1回の入浴は30分程度ということです。また、飲用は1日180ccまで。ということで、まずは升に1/3ほどを飲んでみました。口当たりは塩味、後味は炭酸に独特の鉱物味が混じっていますが、ボクには飲みやすいお湯でした。

風呂から上がって夕食のオカズの準備です。一応冬季は自炊場の使用が午後5時までとなっています。まあ、食後の洗い物ぐらいは静かにやればOKですが、この時期、水道が凍るため、使用後はほんの僅かだけ水を流しっぱなしにしておきます。

パイプ作りの手を休めてパイプを燻らせながら

窓を開け放って外を眺める。落ち着くなぁ。

到着日は一応半自炊でお願いしてあったので、この日の夕食・翌朝の朝食として各2合ほどのご飯、味噌汁と簡単なオカズ1品、漬け物がつきます。合計4合のご飯を、コマーシャルのとおり「ラップして、ジップして」冷蔵庫で冷凍にしておきます。

初日ですからお腹張ってもいけないし、往路移動の疲れもあったので少し用心して、夕食は自分で作った簡単なオカズと浅漬けのみにしておきました。

作ったのはシャケと大根の石狩風煮物。まあ、何たって簡単なもんです。大根をぶつ切りにして水から煮て、長ネギもついでに入れて、沸騰したところでカツオ・昆布の出汁の素をパラパラと。で、軽く塩味を利かすのに、ボクの場合は薄口醤油を使います。ちょっと薄いかな? 程度の味付けですね。あとは赤味噌で味を仕上げ、学校給食に出るような8gのバター1個を落として隠し味。翌朝の朝食分も作り置きしておきました。漬け物はパック入りの浅漬けと、半自炊食として出されたお新香も一緒に戴きました。自炊場のガスコンロはなんとゼンマイ式のタイマーがついていて、10分1コンロで10円。時間との勝負です(激汗)。まあでも10円だからね。お湯を沸かして料理作って全部で40円で済みましたから(笑)。こういうのもね、逆に楽しんでやったほうが良いですね!

初日は食後にもう一度お風呂に入って、食後の洗い物、あとは日記を打ち込んでから夜11時ぐらいに就寝しました。

質素な晩ご飯です(笑)

2日目の朝食 

湯治生活2日目の12月15日です。夜は石油ストーブを消して寝ましたが、自宅から電気敷き毛布を持参したので寒さは問題ありませんでした。朝6時に起床。ストーブを点けようとしたら、ちょっと灯油の残量が心配。2時間ぐらいはもちそうなので、まずは部屋を暖めつつTVを観ます。何処の局もフセイン大統領拘束のニュースで持ちきりですね。

そう言えば昨晩、テレビ東京で「ニッポン湯治場物語」なる番組に、なんと自分が泊まってる古湯金泉湯さんが映りました! 番組構成は、同じ増富温泉街にあるもう一件の古老閣が主体でしたが、取材されたのが10月で、あちらは11月から3月までは自炊湯治を受け付けないので、自炊湯治を希望する人の電話問い合わせが昨晩放映直後と今日の午前中にかけて、ここ、金泉湯さんに集中したようです。ご主人、電話対応で大変だったみたいです(激汗)

番組に出てきた関東に近いところは、入院中にネットで随分調べましたが、結局ここ、金泉湯さんにお世話になることにしました。自分の選択はバッチリだったです! 放映前の予約で良かった(汗)

7時になってまずは朝風呂。廊下が凛と冷え切って寒かったですが、脱衣所にはこの時間、既にストーブが焚かれていて暖かかったです。30分ほどで上がって朝食の準備。昨日の石狩風煮物に、半自炊食のオカズについていた木綿豆腐と天然ナメコを一緒にぶち込んでレンジでチン。あとは石油ストーブで食パン1枚炙ったトースト、バターロール、バナナと紅玉リンゴ半分。飲み物はネスカフェの即席カプチーノを温めた牛乳で解き、シナモンシュガーをぱらりとふりかけてなかなか美味しい味に仕上がりました。

年季の入ったお部屋ですが落ち着きます。

部屋盤の札に味があるでしょ(笑)

さて、お部屋の様子をお伝えしましょう。今回ボクが泊まった部屋は、自炊客間で一番安い素泊まり4000円のお部屋です。6畳一間でこたつが付いています。ヤカンが載っているのはファンヒーターではなく、昔ながらの赤外線式石油ストーブ。後々、こちらを選んで正解でした(笑)。今日のお昼の肉ジャガも、お風呂に入っている間に芋に火を通せました(笑)、お茶はいつも熱々で飲めるしね、ヤカンを載せているので空気も乾燥しません。一石二鳥以上のメリットです。これで1日300円は安い!

肉じゃがの煮込みにも使えます(笑)

便利な昔ながらの石油ストーブ

 部屋の中での様子です。ちょっとかしこまって正座なんかしちゃいましてね、静かに過ごしております(笑)。服装は自宅からもってきたユニクロの厚手のスウェットに、半纏、首からタオル巻いています。ちょっとこの時期、浴衣と丹前だと足下が寒いですからね。

今日のお昼ご飯です。

ストーブのおかげですね(笑)

 お昼頃に今日2度目のお風呂に入ってから昼食です。入浴前にジャガイモ・ニンジン・タマネギを刻んで水に放り込んで、そのままストーブに載っけてね。

 上がってから味を仕上げました。カツオ・昆布の出汁の素を入れ、薄口醤油で塩味の下味。砂糖を入れて甘さ軽めに。濃口醤油で味を仕上げて最後に日本酒少々。あとは牛肉細切れをちぎって入れておしまい。漬け物は買った浅漬けと今朝の半自炊食のオカズ。味噌汁も半自炊のオカズ。納豆は買ってきたものです。そしてご飯は半合ぐらいですね。

 ご飯の量を少なめにしていると、お腹の調子が良いようです。まあでも、何より自炊場と部屋を往復したり、1日3回お風呂に入ったり、部屋の掃除をしたり、洗い物したりとね。こういう行動もお腹に良いようですよ!

部屋で正座の“と〜る”です。

昼食後は自作パイプ2号の製作にとりかかりました。旅行前日、新宿紀伊国屋1階にある加賀屋喫煙具店で原木2個、追加で買ってきて全部で3個あります。

今回は一番左側の原木を使って、基本に忠実にベントタイプで大型のボウルデザインにします。右に写ってるのが各種工具、副材料です。パイプキットに入っている粉末塗料はあまりに量が少ないので、今回は1瓶550円の黒色・茶色・マホガニーの三色を買ってきました。あとはバフ用ワックスはキットのもの、ビーズワックスは東急ハンズで購入、それから、作業中にマウスピースに傷が付かないようにビニールテープで保護しますが、これは100円ショップで買った3つセットですね。

キットの標準工具は鬼目ヤスリだけですが、糸鋸と鋸ヤスリがあると作業がはかどります。自作第2号については、別項で詳細な手順をご紹介しますね。

十分ですねえ、自炊食(笑)

 さて、ぼちぼち日も暮れそうだし、もう一度お風呂に入りたいですしね。先に夕食の支度しちゃいましょう。メインはお昼の肉じゃがの残りがあるので、作ったのはホウレン草のお浸しと大根の味噌汁だけ。あとはレンジでチンです。

 ご飯は半合ですね。肉じゃがは味が浸みてお昼よりも美味しくなっていました。納豆は血液サラサラ効果のため。お昼に続いて夜も戴きました。

 夕食下ごしらえののち、小一時間ほど少しゆっくりお風呂に入って、揚がり後は夜7時頃から良く噛んで、左の写真の夕食を美味しく戴きました。

 明日は何作ろうかな? キャベツと豚肉で何か作るかな? それとも鶏肉と玉子で親子煮にしようかな?

 ここの旅館、携帯はつながるけど、PHSが繋がらないのでインターネットでレシピ検索が出来ないのがちょっと辛いですね。明日は少し町におりて、食材補給やら溜まっているファイルのアップロードでもしちゃいましょうかね!

 ああ、根詰めて打ち込んだので夜11時を回っちゃいました。ぼちぼち寝ますね!

 おやすみなさい。

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