○2003年11月18日:久しぶりの釣り(横浜山下町打木屋出船のアジ釣り)

 前日11月17日、天気予報の予想天気図をみたところ、翌18日は移動性高気圧が日本列島ど真ん中にぽっかり乗っかる典型的な小春日和型だったので、これは行くしかない! と、夕刻になって思い立ち、釣行を決めました。嫁さんが体調を心配したけど、気力の部分ではとにかく「行ける!」という感触でした。さて、無事に行けるか?(汗)
        

 8月30日に開催した松輪サバOLM以降、病気入院のため2ヶ月半以上、船釣りに出掛けられませんでしたが、本当にここまで回復出来たのは嬉しい限りです。

 11月18日、朝はこの秋一番の冷え込みだったけど、防寒対策万全で臨みました。向かうは横浜、山下橋際にある打木屋さん。ここはエビタイで有名ですが、本牧沖の小さな下根の幅広アジを釣らせてくれるお店としても隠れた人気があります。連日同店ホームページに掲載される本牧沖のアジは、観音崎周辺で釣れるモノよりもさらに幅広、脂の乗りも良さそうで、魚体の金色が際だっています。一度釣ってみたいと思っていましたが、この日始めて出掛けることが出来ました。

 自宅を4時過ぎに車で出て、八王子街道をそのまま行こうと思ったけど、朝の配送でトラックの交通量が多かったので保土ヶ谷バイパスへ。横浜新道を跨いでから国道1号に出て、浜松町交差点を右折。阪東橋から関内へ抜けて横浜スタジアム→山下公園経由でお店に着いたのが5時ちょっと前。常連さんお一人が既に到着されていたので自分は2番手。5時を回ると、往年の大女優澤村貞子さんに似た大女将が店を開けてくれてまずは席取り。「先生」と呼ばれる常連さんは左ミヨシへ、自分は右ミヨシに。

 ちょっと離れた駐車場に車を置いて店にもどって、朝食のクロワッサンを囓りながら店内待合所で暫くの時間を過ごす。潮回りの小さい日なので、シャクリマダイのお客さんはゼロ。今日はアジ船に10名、スミイカに10名ほど。平日だけど結構な賑わいである。

 6時半を回って陽もぼちぼち昇ってきたので、船に行って準備を始める。ロッドはお気に入りショットバイパー230M。リールはシマノ1000EV。テンビン、アンドンビシをセットして今日の最初の仕掛けは市販仕掛けを準備。オーソドックスな2号ハリスの3本鈎仕掛けをセットして出船を待つ。7時半ちょっと前に河岸払いとなる。

船屋が並ぶ山下町河岸を船から撮影

 

 まずはベイブリッヂを越えて念願の本牧沖、下根へ向かう。航程10分ほど。なんと沖堤から50mと離れていないポイント。こんなところに極上幅広の金アジがいるとは!

 船長の合図で釣り開始。「先生」と呼ばれる常連さん曰く、「ここはコマセで釣ると言うよりも、回遊してくるアジをひとつひとつ丁寧に釣る感じ。また、このポイントはアカタンを小さくつけるのがコツ。タナは3mが基本」とのこと。20分ぐらいして大ドモで25cm級の中羽が一荷で上った。自分にもあたりがあったが最初は18cmのカサゴだった。暫くしてようやく食いが立って来た様子で、釣り座に関係なくポツポツと平均的に幅広の金アジが掛かり始めた。自分の竿にも明確な魚信が! 最初3mぐらいを丁寧に手巻きで巻き上げて、途中から楽釣モード設定値8で電動巻き上げ。

 入れ食いという状況にはなかなかならず、粘って手返しをする。スパンカーを張っていないので、大型船がスラスターで微妙に動く。タナ取りをマメにしなといけない。

 本牧下根のポイントでは中羽アジ4尾、カサゴ1尾、28cmのイシモチ1尾を釣った。

高級感あふれる本牧沖の幅広金アジ。イシモチ(シログチ)も久しぶりの獲物

 その後は中ノ瀬航路を南下して、まず第二海堡手前の40mダチで大アジを狙ったが、船中わずかに中羽アジが釣れた程度で早々に移動。本船航路浦賀第三中央ブイの至近についたが、上げ潮が結構走っていてオマツリ続出。自分は、23年使用した大事な愛古堂製のビシを落としてしまった(激泣)

 気を取り直して、美咲のポリビシ150号に付け替えるが、潮の速いとき、ポリビシは吹け上がりやすい。「先生」が、増し錘20号を貸して下さった。合計170号は結構病み上がりには辛い。

 さらに船は潮の緩いポイントを探して、本船航路を南下。真西に観音崎京急ホテルを眺める60mダチでようやく中羽のあたりが出始めた。ある意味、勝手知ったる走水の玄関先だが、ここでビシアジをやるのは随分久しぶりである。

徐々に釣れ始めるが、食いが立つに連れて魚が小さくなってしまったのがちょっと残念。ビシダナを底から3mで3本鈎仕掛けの上鈎か真ん中の鈎に掛かることが多くなったので、ビシダナを1m上げると、先バリに掛かるようになった。アタリが微妙で、久しぶりに難しい繊細なアジ釣りとなる。アタリがあって放っておくといつの間にか魚が外れてしまう。アタリがあってからすぐに微速手巻きで誘い上げないとしっかりと鈎に掛からない。アジ釣りとは本来、こういった繊細さ、微妙な部分を楽しむものであったけど、ここ数年、東京湾も相模湾もアジの湧きが良いので、適当にやっていてもそこそこの釣果になることが多かった。ぼちぼちアジ釣りも本来の釣れ方に戻ってくるかもしれない。

 ワラサの餌になりそうな小アジもいくつか混じったが、タルの中は賑やかになった。

 その後潮が下げ潮に変わり、再び第二海堡の西側ポイントで大アジ狙いとなったが、残念ながら自分にはここではアタリすら出なかった。さすがに病み上がりで、コマセ動作がちょっと辛くなった。右胴の間のお客さんがここで45cmの特大アジを釣り、直後、トモでも40cm級が一荷で上がった。2時半を回った頃、隣のお客さんが道具を片付け始めたので沖揚がり? と思って自分も片付けようとしたら、「沖揚がりは3時だよ!」とのことで、もうちょっと粘ることに。2号3mにビシ鈎12号の1本鈎仕掛けとしてバイオワームを4cmほどと大きめにつけて狙ったが、結局釣れなかった。残念。

第二海堡西沖ポイント。大アジや外道のサバを期待したけど・・・

 あとで聞いたのだが、東京湾各所、釣場によって仕掛け、餌に違いがあるのだそうだ。最後の第二海堡の大アジポイントでは、アオイソメが良いらしい。第三海堡周辺はバイオワームを大きめに。本牧の場合には小さめのアカタンだそうである。

 午後3時ちょっと前、船長が「潮が行かないからちょっと早いけど仕舞いましょう!」とアナウンス。外道で釣れるサバを期待したのだけど、残念ながらサバは釣れなかった。船中サバはゼロだった。

 帰路、馬力の大きい大型新造船なので僅か30分ほどで山下町河岸に早々と戻ってきた。下から見上げるベイブリッヂは大きいですねえ。

             
 退院後の復帰第一戦としてはまずまずの結果でした。

 帰路は首都高横羽線から中央環状汐留ルートで5号線に出て、外環大泉経由で田無の実家まで1時間半ほど。若干渋滞はしたけど、随分道路も便利になりました。さすがに疲れたので魚の料理はおふくろに任せて、刺身と煮付けにしてもらいました。今回、すべてのアジを船上でエラ切りして血抜きしてあったので、透明感のある刺身は抜群のお味でした。タレを濃いめに、と、リクエストして煮付けてもらったアジも柔らかく上品な味でした。本牧のアジ、本当に極上のお味でした。まだ在庫があるので、釣れなかったサバでやろうとしていた味噌煮を、アジを使ってやってみようと思っています。

 さて、次は11月22日、剣崎のマダイ狙いです! 赤い本命のお魚が釣れますように(祈)

 つづきはまた。

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