◇もやもやが解けた

 

 長かった入院生活が終わりました。経過もまずまず良好、とは言いながら、体力・気力、まだ完全じゃありませんから、不安も残っています。

 

 今回の病気入院で、最後までもやもやが解けなかったのが、10月1日に受けたアンギオ=血管造影検査の結果でした。一旦は腫瘍濃染像の所見があり、「腫瘍があります」と言われ、診断書にも非上皮小腸腫瘍とはっきり書き込まれた訳です。自分だけでなく、家族・両親に大きな衝撃と不安を与えたものでした。お腹を開けたら、結局腫瘍は無かった。じゃあ、あの所見は何? と言う部分です。悪く考えると不安はどんどん広がります。

 

 今日、K外科医長から、退院後の注意事項や、今までの検査・手術に関するレビューを受けました。忙しい中で、かなりの時間をとって頂き、十分お話しを伺うことが出来ました。

 

 血管造影検査の限界、特に小腸という部位については、以前ここにも書き込んだとおり、症例が少ないところにもってきて、その少ない経験(広義の)・情報の中から、診断を下さなければならないという厳しい条件があることなどなど。もう一つは、長さ5mから7mもの小腸が実際には三次元的に複雑に蛇行しているものを、血管造影検査では二次元的にとらえるため、映像に重なりが出ることもあるとのことです。

 

 そうは言っても自分の体のこと。延べ2ヶ月近くの入院・手術を受けたのですから、「先生、あの濃染像は一体何だったんでしょうか?」という質問をストレートにぶつけてみました。

 

今回の腸閉塞の主要因は25年前の盲腸手術痕付近の癒着によるものだったわけですが、手術によってそれは解かれました。しかし、今朝のCTでは、まだ若干、小腸の浮腫(むくみ)の所見があり、その要因としていくつか考えられるものの中で、小腸の血管の血流に若干の障害があるかも知れない、とのことでした。血管造影検査で濃染像と言われた部分について詳しく伺ったところ、もしそういう所見が無い場合、造影剤が連続的に通って見えるべきところ、濃染像と言われた部分だけ、造影剤の通過にはっきりとした時間差、遅れが見られたのだそうです。断定はできないが、腸管の一部に血流の悪い部分があって、それが原因で浮腫を起こしていることも考えられるそうです。病名で言うなら、軽度の虚血性小腸炎ということになるようです。

 

 血流を阻害する要因・・・。筆頭は煙草だそうです(汗)。確かになあ・・・。

 

 じゃあ、思い切って止めるか? とも思いましたが、それは今後の体調と相談ですね(笑)

 

 40歳を過ぎて、体は今後確実に老いて行くでしょう。しかし、極力それを遅らせることは必要だとは思います。退院後の療養経過を見て、煙草をやめることも「一応」念頭に置いて生活して行こうと思います。

 

でも、まあね、こうやって書き込んで、「こんな病気経験してるんだから、煙草止めなよ」なんて、回りのひとからいちいち言われるのはまっぴら御免ですから。言う側は好意、良かれと思って言ってくれるのでしょうが、言われる本人は迷惑なんですから、やめて下さいね!(きっぱり)。そういうのをストレスの新たな原因にしたくないのです。

 

ちょっと脱線して煙草の話をしますが、入院日記で書いたとおり、実を言いますと今回の2度目の入院では煙草を吸わない日は1日たりともありませんでした。手術日も、その翌日もですね。ですから、どれだけボクが煙草好きなのか、これで分かると思います。吸っている銘柄もピースのミディアムで、1mg煙草なんぞとは訳が違います(吸ってる方には悪いけど、あんな軽い煙草ならそれこそやめちまえば良いんだと心底思ってます。余計なお世話ですけどね)。

世界で最も香りの良いピーステイストで、タール14mg・ニコチン1.3mgの銘柄です。健康調査などでは単に「一日の喫煙本数」を問う欄がありますけど、あれって意味あるんでしょうかね? 1mg煙草吸ってる人と、ボクのように14mgの煙草吸ってる人間じゃ14倍も違うわけですよね? 煙草の本当の害になる部分は昔から葉っぱそのものよりも紙巻きの紙だと言われますね。まあ、御託並べたって、嫌煙者はどうせ聞く耳持たないし、愛煙家は理由が何であれ、命に替えたって吸う人は吸うでしょう。典型はボクのおふくろ。煙草が原因で死ねば本望とまで言う愛煙家です。

 

 苦しい思いをした入院生活ではありましたが、しかし、あまり今後、萎縮した生活はしたくないなあと思います。現代の病気の原因はストレスがかなりの部分を占めると言われます。制限を加える、ということが新たなストレスになっても仕方ありません。ボクはむしろ、時間の流れにおおらか乗って、ゆったりと過ごして行くことが一番の薬だと思います。

 

 自分の生活習慣の中で、もう一つ今回の腸閉塞に大きく影響を与えた要因があります。「早食い」ですね。モノをあまりよく噛まずに鵜呑みにしてしまう。せっかちな性格故のクセです。振り返ると、酒が飲めるようになった頃、急ピッチで飲みすぎで毎回悪酔いするという時代がありました。学生時代、急性アルコール中毒で病院に担ぎ込まれたこともありました。お酒の飲み方の修行が足りなかったわけですね。まあ、要するに「馬鹿」とも言いますね(笑)

 

 モノを食べると言う行為は、それこそ乳幼児の時代からやってきたことですが、ボクの早食いは随分長い歴史があります。中学校の成績表のコメント欄に、担任の先生から「お昼の弁当をもう少しゆっくり噛んで食べたら?」というのがありました。こうやって考えると、あんまし学習しないのかな?ボクって・・・(爆)

 

 まあ、これからは、モノを食べることお酒を飲むこと煙草を吸うこと、この3つを、何れも「のんびりと味わって楽しむ」ようにしたいと思っています。焦り性、せっかちな性格を改めるってことでしょうかね(笑) でも、あまりのんびりした性格に変わってしまうと、一番の趣味である釣りに影響があるかも知れませんから、ほどほどに(爆)・・・結局は変わらんってことか(激爆)

 

 冗談は置いて、とにかく人生の折り返し地点である40歳の節目に経験したこの病気を、退院後、折りあるごとに振り返って、これからの人生に役立てたいと思っています(マジで)。

 

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