シロウリの粕漬け(あっさり奈良漬)
(製作中)
漬物というと「冬」のイメージがありますが、盛夏に収穫されるシロウリ、そして同じく盛夏に出荷される練り粕を用いて漬けるのがシロウリの粕漬けです。
材料のシロウリです。今回は山梨県上野原市の農家で直接購入をしました。今回漬けたシロウリの総重量は12kgです。
使用したシロウリのうち、最も大きいものは40cm近い大きさがありましたが、だいたい30cm前後のものがサイズとしては最適です。もちろん、それよりも小さいものでも構いません。
シロウリは亀の子たわしと流水で綺麗に洗い、水気を切っておきます。
先端とヘタの部分を薄く切り取っておきます。
縦半分に切ります。
ワタと種は大きめのスプーンの先端を使って掻き取ります。
12kgのシロウリを全て半割りにして、種とワタを抜き取った状態です。
下処理が完了したシロウリに、塩を塗します。ワタを抜いた部分には多めにぬり込みます。皮の部分にも満遍なく塩を塗します。
塩を塗し終わったら、20kg樽に井ゲタ状に交互にシロウリを詰めていきます。
瓜の上にまず重石板を敷いて、その上に8キロkgの重しを載せ、その状態で一旦ビニールシートでしっかりと覆いを被せて、雨水や虫などが入らないよう、しっかり紐で密封します。さらにその上に8キロの重石を載せます。
下漬け開始後丸一日経過です。漬け始めには樽の縁まで目一杯でしたが、十分に水が上がり、シロウリそのものの「かさ」は半分ぐらいになりました。ここまで十分水が上がれば、取り出して天日干しが可能ですが、この日はあいにくの雨模様だったので、そのままもう一日漬けておきました。

※水出しの下漬けは丸1日から2日程度で十分です。目安は水が十分に上がって、漬けたシロウリ全体が上がった水に浸った状態になっていることです。十分水が上がりきらないと、そのあとの天日干しや本漬けにムラが出来てしまい、うまく行きません。
本漬けのための粕床のp準備です。

今回の分量
・練り粕:8kg(4kg袋×2袋)
・上白糖:2kg
・泡盛:30度×720ml1本のうち600ml使用
・塩:90g

これを20kg樽に入れて、手で十分に混ぜるようにして練りこみます。
砂糖や塩、泡盛がムラ無く十分に混ざった状態です。
一方、水出しの下漬けが終わったシロウリは、干物カゴなどを利用して炎天下で丸1日〜2日、十分に干します。
下処理前に12kgあったシロウリも、水出しと天日干しでここまでカサが減り重量も5キロ近くまでになります。十分干すことで、水分が抜けたところに粕床の旨味が浸みこむ様になります。
本漬けです。シロウリのワタを抜いた部分には特に十分に粕を詰めます。樽には切り口側を下側になるよう、伏せるように漬けて行きます。なお、隣り合わせのシロウリ同士が直接接触すると、その部分に粕が行き渡らず、漬け上がりにムラが生じるので、シロウリ同士をくっつけないように均等に漬けます。また、樽の底や側壁にも、シロウリが出来るだけ直接あたらないように漬けて行きます。

(以下 製作中)